チャレンジ
今の時代はスマホの中身が隣の人とは全く違うので、知っている人は知っている、知らない人は知らないニュースではありますが、元雨上がり決死隊の宮迫さんが経営する焼肉屋さん「
牛宮城」には、色々な人が色々なことを言っていたけれど、何かにチャレンジしている人に対してモノを言っていいのは、同じようにチャレンジを繰り返している人だけだと思う。
自分は常に安全な位置にいて、リスクも負わずに、人が頑張っていることを否定したり、評価するのはフェアではない。芸能人だから何を言っていもいいということにはならない。
日本には、自分のことを棚に上げた評論家が多すぎる。嫌いだ。
紆余曲折を経て、予定通り開店した「牛宮城」。機会があったら私も行ってみたい。
読んだ本は、林真理子先生の新刊。「奇跡」 発売日:2022年02月16日頃
世界的な写真家と梨園の妻との大人の恋を実名で書いた、真理子先生38年ぶりの書きおろし。
書きおろしは、体力も必要だし、なかなかのチャレンジだったのではと思う。
驚いたのは本の装丁。林真理子の本はハードカバーが多いのだけど、今回はソフトカバー。
カバー下の表紙には、上等ではあるけれどあまり見たことがない紙の折り返しになっていた。
私はカバーを外して読むので、今回の表紙は跳ね返りが少なく、とても読みやすかった。
それにしても、珍しい造りだなぁと思って、最近読んだ本のカバーを軒並み外してみたけれど、今回のような造りのものはなかった。ということは、ここも真理子先生の、内容に合わせた拘りだったのかな。
内容としては、実話なだけに様々な配慮が感じられて、林真理子たる筆の迫力に欠けていた。
特に「
小説8050」のあとの作品なだけに、物足りなさを感じたのは確か。ただ、
田原桂一さんという人の軌跡には興味を持った。
世界で活躍している日本人芸術家が多いのは、日本はアートへの地位が低いからなんだろうなと。
この本の中で語られる彼の言葉は、全てが美しく気高い。
「祈るというのは、光をとらえる行為なんですよ。」という言葉が、この作品の中で一番印象深かった。
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