2019年07月23日21:35


近大の広報戦略はやっぱり凄かった≫
カテゴリー │ビジネス
昨日の雨は激しかったですね。雷もずっと鳴っていました
恐かった。

避難を呼びかけるメールが鳴りやまない中、ひざ下まで水に浸かりながら会社を出ました。
まだ天気が平和だった午後には商工会議所の情報文化部会の記念講演へ。
近代マグロやド派手な入学式で有名な、近畿大学の広報室長 加藤公代氏の『血と汗と涙の近代流 コミュニケーション戦略』。
勉強不足で恥ずかしいのですが、近大の創設者は世耕経済産業大臣の祖父だったんですね。
そして、政治家でもあった。
驚いたのは、学問(研究)をする場所でありながら、収益を上げることを建学の精神としたこと。今から75年も前にそのような感覚を持っていた人が大学を作ったことが興味深い。
研究を金儲けと結び付けるとは、神聖な学問への冒涜ではないか?と言われた世耕氏は、「国に頼れない我々私大は、自らの足で立っていくほかない。独立独歩の姿勢を貫くために、学問研究を収益に直結させて、いったいどこが悪い。」と言ったという。
32年かけた完全養殖の近代マグロも、「海を耕せ」「但し、金はない。研究費は自ら稼げ!」という号令で始まったとのことだった。
広報活動にも、その精神が息づいている気がした。変わることを恐れない姿勢は、間違いなく自ら稼ぐ基盤となっている。
ファッション雑誌の様な大学案内、ド派手入学式、インターネット出願、ベルリッツとの産学連携、SNSキャンペーン『#すべてが勉強中』、アマゾンでの教科書販売、保護者ポータルサイト、卒業証明書のコンビニ発行、LINE Payの導入、クラウドファンディングでの研究資金調達、コメンテーターガイドブック(教員名鑑)・・数えきれないほどの〝日本初〟が並ぶ。
更にすごいのは、例えばYahoo!ニュースのトップに上げられた時に、批判もたくさんあると言い(大学案内には悪口が400件書かれていたという。)、それでも良いのだ。誰からも何も言われないことが一番ダメなのだという腹の括り方!
今の時代は、そこまで突き抜けないと、何も成し遂げられないのだと実感した。
常に結果と向き合い、各部署と毎月共有。大切なのは「伝えたか」ではなく「伝わったか」。
「その姿勢についてこられない人、そこまでやりたくないなど不満を持つ人はいなかったのか?そして、それをどのように巻き込んでいったのか?」という質問には、「成功体験の積み重ねが意識を変えるきっかけとなる。」「数は力。しつこくやり続ける」と。
どんな仕事も同じですね。
結果を出すのは時間がかかることです。そこまでパワーを出し続けることも難しい。
本当にすごい!と思った瞬間の連続でした。勉強させていただきました。
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