2022年07月03日13:03
「行ってきます!」≫
6/30(木)付で一人の職員が退職した。

子育て支援員として、保育士や園の全てのフォローを全力で担当してくれていた子。
面接に来た時に幼かった顔は、数年経ってキリッといい顔になった。
とにかく気が利いて、困難から逃げない20代。誰よりも子ども達のことを観、些細なことに気づき、固定観念に縛られず、新しい保育をたくさん提案してくれた。
きっかけはコロナワクチン。
政府の言うとおりにワクチンを接種した彼女のご主人が難病を発症したのだ。
接種後、1ヶ月間熱が引かなかったため、いくつかの病院にかかったけど原因は解らなかった。
体調不良は続き、さすがにおかしいと、総合病院(聖隷浜松)に行ったところ、難病指定の難病を発症したことが解った。それが昨年12月。(病名は解っていますが、ここでは
)

これは非常に珍しい症例なので、論文の題材にさせてほしいと医師に言われ、ご主人さまは書類にサインをしたという。
この難病は治らないけれど、2週間に1回注射を打つことによって進行は遅らせることができるとのことで、すぐに治療を始めた。
そして、難病を抱えながらでは難しい仕事だったため、ご主人さまは仕事を辞めた。
仕事のために浜松に来ていたけれど、ご主人の体調も悪く、ご実家の援助が受けられるご夫婦の地元に帰ることになった。という事情。
最終日の13:00まで仕事をし、本社に挨拶に来ると言うので、私は出かける用事を少しずらして待っていた。このまま引っ越し先に向かうため、あまり話す時間もなかったが、ご主人さまの体調だけは確認した。聖隷病院ならどこにでもあるので、そこは安心。
会社を出る前に彼女が言ったのは、「お世話になりました。」でもなく、「ありがとうございました。」でもなかった。
「行ってきます!」彼女は2回言った。
先生方が本社から園に向かう時、「行ってきます!」「行ってらっしゃい!気を付けて。」といつも挨拶をしあう。
彼女の言葉はその時の空気のまま。
「行ってらっしゃい!気を付けて。安全運転でね。」
彼女の思いを受け、私もいつも通りに送り出した。
頂いたキャリア・ンカラーのピンクのタオル。イニシャル付き

17:35、無事に引っ越し先に着いたと連絡が入った。
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