2023年05月06日01:36

不適切保育の裏にあること -叱り方が解らない人達-≫
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昨年の12月に静岡県裾野市の事件があってから、保育園での不適切保育や事故のニュースが止まらない。
つい最近では、埼玉の保育園で起きた遊具のロープが首に巻き付いた事故(2023.5/2)、そして、三重県の認定こども園での給食指導で4時間(2023.5/3)など。
こういうことが起きると、すぐにヤフコメなどに「保育士さんの給料を上げてあげて。」「配置が足りないんじゃないの?」「潜在保育士を復帰させることを考えなきゃ!」と、シロウトさんの意見がたくさん上がる。
しかし、保育士不足はそう簡単な問題ではない。
給与を上げれば人が充足するわけでもない。
欲しい時間に働いてくれる人がいなければ意味がない。
9:00~13:00とか、9:00~16:00など、働きやすい時間の人ばかりいても、運営が成り立たない。保育園は、世の中の人が働く前から開け、終業後のお迎えまで見届け、閉園しなければならない。確保が難しいのは、朝の時間と夕方の時間。
女性が中心の組織。7:00から働けて、19:00まで継続的に働ける人がどれだけいるだろうか?
これは給料の問題ではない。どんなに給料を上げても、物理的に無理。ということ。
そして、人を増やせば問題(事故・不適切保育など)が解決する話でもない。
常勤が多ければ良いということでもない。
これは質=人間力の問題。 時間だけ提供されても不安は尽きない。
人が多すぎるのは、子どもの生活の場を荒らすため、賛成できない。
それに、人が多ければ、子どもに必要以上の手を掛けてしまう。それが自分の仕事だと信じ、自己満足の保育になる。やってあげることが手厚い保育ではない。これは、現場レベルでも大きく勘違いしていると感じる。
世間はピント外れなことばかり言っている。と私は思っている。
不適切保育に対して思っているのは、今の職員は「叱り方が解らない」ということ。
親に叱られたことがない子(職員)が多いのも原因。自分が叱られたことがないから、叱り方が解らないのだ。だから、極端なことになってしまうのではないか。
遠くから「駄目だよ~。」と流すように言ったり、何かをしながら叱る「ながら叱り」をしたり。かと思ったら、やたらと名前を連呼したり。それが全く意味がなかったり。ひたすら宥めるのも意味なし。それはごまかしの保育である。
「叱る」も「誉める」も、子ども達の中に善悪の柱(基準)を作るためにすること。
であれば、何がダメなのかが解るように叱らなければ意味がないのだ。
子どもの心に響く叱り方で。子ども達は何でも解っているもの。
というわけで、今年度は「叱り方」を重点的に意識していくようにと年度初めのミーティングで話した。子どもも、従業員も、誉めるだけじゃ育たないんですよね。。。
最近攻めているKINOKUNIYA。スイーツポーチは、ちょっとしたお礼などにおススメです

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