2021年10月29日21:04

先生方、立派でした。≫
カテゴリー │事業所内保育施設請負│企業主導型保育事業
本日の15:56、CF先生からの電話。
「園の奥の雑木林から火が出ています
火がとても高く見えます。煙も出ていて・・・
子ども達は、お向かいの家にいさせて頂いています。全員無事です!」切羽詰まった声。


園の広場の奥には雑木林があり、そのまた奥に家屋が何件かあることは何となく解っていた。
そこからの出火だろう。1人暮らしのおばあちゃんが住んでいるらしい。
しかし、雑木林に火が燃え移ったら、この乾燥した時期、園への影響は必至。風の向きによっては、煙も流れてくる。
「消防署に電話は?」「ご近所の方が連絡してくれました!」
「車は?先生方の車。順番に動かしなさい。」「はい!解りました!」
「今から行く。クライアントに連絡をして、保護者のお迎えを早めて頂くから、荷物をまとめて置くこと!」「はい!」
この時間帯、園の中には5名の職員。2人の20代の若い先生方が仕切っていた。この子達なら大丈夫と思いつつ、「落ち着いて。平常心で。」とLINEを入れる。
クライアントから「保護者への連絡が終わりました。」という報告が入った直後、再び先生方からの電話。
「消防車がいるので、ママ達の車が園に入れません。◎◎神社で(お子さまの)引き渡しでもいいですか?」「解った。(ママ達に)連絡する!」「子ども達と動きます!」
私は、ベテランママにLINEを入れ、他のママ達への連絡を依頼。「わかりました!」と即行のお返事。助かる。
・・・ということを運転しながらやりつつ(緊急時だから許して
)、私は園の近くまで来た。結構な煙。広い範囲での通行止め。近づけない。しょうがない、走る。

保護者の車がどこから来ても解るように、先生方が3ヵ所に立っていた。
「あっ!園長先生!」
「先生方、立派だった!本当に。(子ども達の命を守ってくれて)ありがとう!」
子ども達を抱っこしながら、ホッとした顔をしていた。
「園は?」「開けっ放しです~
」

「解った。ちょっと見てくる。お向かいさんにも、お礼を言ってくるね!」
「あっ!私達の車はお寺の駐車場に置かせていただきました。」「解った。」
火は落ち着いていた。園も大丈夫そう。子ども達の引き渡しも僅かな人数になり、再びクライアントに連絡を入れ、お向かいさんにもお礼を伝えた。
最後の子を保護者に引き渡し、園に戻りながらの会話。
「全員無事に引き渡せて良かったね。」「最初見た火が高くてびっくりして。あれ見ちゃうと雑木林に移ったらどうしようって思って・・。」「日頃の防災訓練の成果が出たじゃない。」「防災訓練をやっているからか、子ども達もみんなお利口に避難できました。」
「それは、先生方の対応が良かったからよ。先生方が立派だったと思います。」それが全て。
※家屋は全焼。鎮火までにはこのあと1時間を要しました。
≪先生方へ≫
保護者の方々から、『子ども達と先生方の顔を見て、無事でホッとしました!子ども達を安全に避難させてくれて、本当に感謝しています。しっかりとお礼が言えずに帰ってしまったので、LINEしました。』
『先生方もさぞお疲れかと思います。しっかりと誘導して下さって助かりました。よろしくお伝えください。』
『先生方には本当に感謝です。ありがとうござました。』というメッセージが届いています。良かったね!
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